2019年5月18日(土)~19日(日)、JELF総会が福島県喜多方市で開催されました。JELF総会の後は、喜多方市山都地区で農業を営んでおられる本木・早稲谷堰と里山を守る会の浅見彰宏さん、長谷川浩さんのお二人にお話しをうかがい、人口減少に直面する地域の現状と、その傍ら、江戸時代からつづく農業水路を守っていくためのボランティアの方も交えた取り組みについて伺いました。
翌19日には、山都地区の水路を中心に美しい里山風景で彩られた地元をご案内頂きました。水田を中心とした農業が、地域で維持されるためには、古くから尊重されてきた地域秩序、意志決定のあり方などを細やかに理解にし、丁寧に実践されているのだということを感じました。また、畑を歩く熊の足跡が道路に残っているほどの奥深い自然の中、有機農業を実践され続けておられることへの力強さに勇気を得たメンバーもいました。
地元産のお蕎麦での昼食をとった後は、東日本大震災・福島原発事故後、喜多方市で始まった地域電力会社の会津電力さんを訪問しました。雄大な自然を背景に伺った、電力の自給自足を目指して立ち上がった、会津のみなさんの福島の未来を見据えた力強い取り組みには、全員が深い感銘をうけました。参加したメンバー達の多くは市民電力を支援する取り組みに関わっており、今後、各地での取り組みにおいて、弁護士として地域の役に立てれば、との決意を確認していました。
天気もよく、美しい新緑と真っ白な飯豊山のコントラストを眺めながらの視察、今回も非常に充実していました。
(写真提供:杉田俊介弁護士、大阪弁護士会 / 文責:事務局、三石)
本木・早稲谷 堰と里山を守る会 → https://ja-jp.facebook.com/sekitosatoyama/
会津電力株式会社 → https://aipower.co.jp/