Mail Magazine for L.S. students issued by JELF
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■□■ ECO Tama ■□■ 16号
2008.11月〜2009.1月
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*JELF は、法的手段によって環境保護運動を進める、全国約500名 の弁護
士によって構成されている環境保護団体です。
ECO Tama=「エコ たま」とは、エコロジー・ロイヤーのたまごたちという
意味。環境問題に対する関心を共通項として集まった仲間の情報交流メルマ
ガです。 ECO Tamaは、ロースクール生の皆さんに有用な情報を提供するため
JELFから無料でお届けします。
*ECO Tama は、3ヶ月ごとにお届けします。
*ECO Tamaの購読申し込み、JELFへの連絡・お問い合わせは
までお願いします。
*ECO Tama のバックナンバーは、JELFのホームページにてご覧いただけます。
URL: http://www.jelf-justice.org
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□■□ CONTENTS □■□
□ 市民運動の勝利! IWD東亜熊本が「撤退」表明
□ 環境法選択者としての合格体験記
□ JELFからのお知らせ
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□■□ 市民運動の勝利! IWD東亜熊本が「撤退」表明 □■□
弁護士 板井俊介(熊本県弁護士会)
□水俣市に産業廃棄物の最終処分場建設を計画していたIWD東亜熊本は、
事業の中止を正式に表明しました。
2008年6月23日親会社の東亜道路工業が中止を表明したのを受け、
事業主体であるIWD東亜熊本も6月26日「諸般の事情を総合的に判断し、
中止することにした」と熊本県へ事業中止の届出をしました。
計画は、水俣市長崎の83ヘクタールの敷地に最終処分場を建設するもので、
環境悪化を懸念し市民による大きな反対運動が起こっていました。
▼1.市民の勝利を決定づけた撤退表明
「海の水俣病だけでなく、山の水俣病まで起こすつもりか」。
2003年に突如として浮かびあがった水俣市山間部での
産業廃棄物処理場設置計画に対し、水俣市民は、この5年間、
一致団結して闘った。56もの市民団体が参加して「産廃阻
止!水俣市民会議」を立ち上げ、市をあげて、反対運動を展
開してきたのである。
その結果、2008年6月23日、産廃計画をした事業主
体のひとつである東亜道路工業が「今後の事業の見通しが立
たない」として、事業を中止する旨発表するに至った。
これにより事業中止が決定的となった。その3日後の6月
26日IWD東亜熊本が条例に基づく熊本県への事業中止の届け
出を行い、法的にも事業中止が確定的となった。・・・・
▼サンプル頁へのアクセス
<http://www.jelf-justice.org/school/contents/ecotama16case1.pdf>
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□■□ 環境法選択者としての合格体 □■□
京都産業大学ロースクール(未修コース)・平成19年度修了生
鈴木 穂人
この間、合格した理由を問われる機会が多く、その答えに悩みつつ、
環境法選択が理由の一つかなと思うことがあります。
とはいえ、私は非法学部(政策科学部)出身だったことから、基本科目
の勉強ばかりに追われ、選択科目にまで考えが及んでいませんでした。
加えて、環境法の配当が3年次秋の2単位(公法系)のみだったこともあって、
環境法を選択する土壌は殆ど無かったといえます。
そうは言っても、地球温暖化防止京都会議の際に、ミーハーな気持ちで学生
NGOの運営に参加したことが伏線になっていたのかもしれません。あの国
際会議場での熱気を忘れることができなかったからです。
そして何よりも、3年生の春頃から行政法に対する理解が深まったことと、
担当教授との出会いに恵まれたことが大きな契機になったと思います。授業
は、受講生が3名だったこともあり、議論も充実していました。特に、環境
法には公法を中心に、民事、立法政策、社会情勢など多角的な広がりがあって
、毎回の授業は興奮の連続でした。
こうして、環境法の勉強を始めて改めて思うことですが、環境問題は一筋縄
ではいきませんね。既存の知識ばかりでなく、現場での判断力と想像力が、よ
り求められている問題だと実感しています。これは、新司法試験での「おから」
と「アスベスト」にもいえることでした。
この難題に対峙するには、ロースクールでの勉強方法がそうであったように、
先生方や仲間と智恵を絞りお互いに協力し、あきらめずコツコツと問題に向か
っていくことが大切ではないかと思っています。そうはいっても、環境問題のみ
ならず、弁護士としてこれからどんな事件に出会うのか、不安と希望が入り交じ
っているのが実際です。
京都の街外れにあるお山のロースクールでは、周辺の樹々もようやく色づき始め、
ドングリが自然落下する季節となりました。今夜も、冬を前にした鹿の鳴き声が
夜のキャンパスに響くかもしれませんね。
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□■□JELFからのお知らせ □■□
■環境法勉強会のご案内
JELFでは、環境法で司法試験を受験する人たちを対象に、環境法の勉強法
をガイダンスする企画を行うことにしました。
講師は、JELF・環境法論点表の作成・監修も手がけた
新60期(環境法選択)の小島智史弁護士(愛知県弁護士会)です。
環境法で受験する皆さん、是非どうぞご参加下さい!
□講師:小島智史弁護士(愛知県弁護士会)
□会場:名古屋E&J法律事務所
http://www.green-justice.com/sougou/jimsyo.html
□日時:2008年11月1日(土) 午後2:00〜
当日参加もOKですが、出来れば事前に参加申し込みをお送り下さい。
問い合わせ先→jelf@green-justice.com
電話:052-459-1753
環境法を選択している周りの友人たちにも、是非、転送頂けましたら、
幸いです
■日本環境法律家連盟(JELF)合格祝賀講演会
「弁護士として環境事件に取り組む」
<http://www.jelf-justice.org/school/contents/20081115flier.doc>
新62期予定の皆さん、合格おめでとうございます。
JELFでは、下記のように新62期の皆さん向けに合格祝賀シンポジウム
を行います。ぜひご参加ください。当日は環境問題に関わっている弁護士が
参加して、皆様に実務家として環境事件に取り組む際の醍醐味や経験をお話
しさせて頂きたいと思います。
□日時:11月15日(土) 15:00〜17:00
□ 東京
講師:籠橋隆明弁護士(愛知県弁護士会)
会場:TOKYO大樹法律事務所
http://www.tokyotaiju.com/office.html
□名古屋
講師:原田彰好弁護士(愛知県弁護士会)
会場:名古屋E&J法律事務所
http://www.green-justice.com/sougou/jimsyo.html
□大阪
講師:和田重太弁護士(大阪弁護士会)
会場:あすなろ法律事務所
http://www.asunaro-l.gr.jp/access.html
参加される方は、差し支えなければ、下記必要事項をご記入の上、FAX、郵送、
メールのいずれかにてご連絡下さい。LS生のみなさんや現役修習生のみなさ
んも参加出来ます。
もちろん、当日参加もOKです!
日本環境法律家連盟(JELF)事務局 御中 (名古屋E&J法律事務所内)
T:052-459-1753 F:052-459-1751 E-mail: jelf@green-justice.com
東京・大阪・名古屋(参加されるものに○を付けて下さい)に参加します。
住所: 〒
TEL ( )FAX ( )
E-mail ( )
お名前 ( )
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□ ECO Tamaは、ロースクール学生の皆さんとの双方向マガジンを
目指しています。ぜひ、ご意見ご感想、実務家への質問等、また、
自主ゼミ・勉強会等の案内等お知らせ下さい。
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