Mail Magazine for L.S. students issued by JELF
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■□■ ECO Tama ■□■ 15号   2008.8月〜2008.10月
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*JELF は、法的手段によって環境保護運動を進める、全国約500名 の弁護
 士によって構成されている環境保護団体です。
 ECO Tama=「エコ たま」とは、エコロジー・ロイヤーのたまごたちという
 意味。環境問題に対する関心を共通項として集まった仲間の情報交流メルマ
 ガです。 ECO Tamaは、ロースクール生の皆さんに有用な情報を提供するため
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□■□ CONTENTS □■□

□ よみがえれ!有明訴訟弁護団 弁護団声明

□「韓国司法修習生アスベスト被害を受けた泉南地区を見学」

□ JELFからのお知らせ


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□■□- 弁護団声明 -国は,ただちに開門の協議に応じよ

−福田政権の無策と理不尽な控訴に抗議する−

      2008年7月10日よみがえれ!有明訴訟弁護団 □■□


 本日,国は,6月27日に佐賀地裁において言い渡された諫早湾

干拓事業潮受堤防排水門の開門を命じる判決に対し,控訴した。

 深刻な漁業被害により,もはや抜き差しならないところまで追い

込まれている漁民の切実な願いを踏みにじり,これをあざ笑うかの

ように,みずからの面子のみを優先させるこの暴挙には,心からの

憤りを感じずにはいられない。

 

□2008年6月27日佐賀地裁は、諫早湾干拓事業と環境変化の因果

関係を一部認め、5年間の排水門の開門を命じましたが、国は控訴しま

した。

これに対し、よみがえれ!有明訴訟弁護団が抗議の声明を出しました。



▼サンプル頁へのアクセス

http://www.jelf-justice.org/school/contents/documents/ariake080710.pdf



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□■□「韓国司法修習生アスベスト被害を受けた泉南地区を見学」

                        JELF事務局 □■□

 

 2008年7月7日、日本での研修の一環として、韓国の司法修習生

約20名が、アスベストの被害を受けた大阪府泉南地区を見学に訪れ

ました。

 

 泉南地区は、1907年から石綿の生産を始め、最盛期である1960

〜70年代工場の数は200以上に達し、全国一の石綿紡織工場集積地

といわれてきました。このように、大規模な石綿生産地であった

ため、アスベスト被害は深刻なものでした。

 しかし、クボタの場合と異なり、泉南地区のほとんどの工場は

小規模であったため、被害を出してきた工場は現在ほとんど存在せ

ず、生産品を変えて現存している企業も被害者を救済する十分な

資力を持っていません。

 

 今回の見学で、われわれはかつての石綿工場とその設備(当時

の原型を整えている工場はほとんどないと言われているが)を

見ることができ、また、処理に困って倉庫の中に入れられたまま

の石綿を見ることもできました。

 被害者との懇談会では、被害者の一人一人がアスベストによる

被害を切々と訴えましたが、メディアでは伝わらない被害実態を見聞

したことはとても貴重な経験となりました。

 

 アスベストによる被害の潜伏期間は、10年から40年であると言

われています。1930年代に、これからどんどん被害が出てくること

を予測しアスベストによる被害の状況を把握したにもかかわらず、

それをずっと放置してきた国を相手に、弁護士たちは訴訟を続けて

います。

 訴訟活動を通じ、被害者救済が実現できることと、発展途上国や

、韓国ではほとんど知られていないアスベストの被害を、それら国

民が一日も早く認識することを祈るばかりです。


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□■□JELFからのお知らせ □■□

 

□ 新61期 修習生企画 in 名古屋 

  8月30日(土)15:00〜17:00

 泡瀬干潟「自然の権利」訴訟 について

 講師:弁護士 御子柴(みこしば)慎 (岐阜県弁護士会)

於:名古屋E&J法律事務所 会議室

 http://www.green-justice.com/sougou/jimsyo.html

 

□JELF海外向けメルマガ Asia Journal 創刊

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