□ よみがえれ!有明訴訟弁護団 弁護団声明
□「韓国司法修習生アスベスト被害を受けた泉南地区を見学」
□ JELFからのお知らせ
□■□- 弁護団声明 -国は,ただちに開門の協議に応じよ
−福田政権の無策と理不尽な控訴に抗議する−
2008年7月10日よみがえれ!有明訴訟弁護団 □■□
本日,国は,6月27日に佐賀地裁において言い渡された諫早湾
干拓事業潮受堤防排水門の開門を命じる判決に対し,控訴した。
深刻な漁業被害により,もはや抜き差しならないところまで追い
込まれている漁民の切実な願いを踏みにじり,これをあざ笑うかの
ように,みずからの面子のみを優先させるこの暴挙には,心からの
憤りを感じずにはいられない。
□2008年6月27日佐賀地裁は、諫早湾干拓事業と環境変化の因果
関係を一部認め、5年間の排水門の開門を命じましたが、国は控訴しま
した。
これに対し、よみがえれ!有明訴訟弁護団が抗議の声明を出しました。
□■□「韓国司法修習生アスベスト被害を受けた泉南地区を見学」
JELF事務局 □■□
2008年7月7日、日本での研修の一環として、韓国の司法修習生
約20名が、アスベストの被害を受けた大阪府泉南地区を見学に訪れ
ました。
泉南地区は、1907年から石綿の生産を始め、最盛期である1960
〜70年代工場の数は200以上に達し、全国一の石綿紡織工場集積地
といわれてきました。このように、大規模な石綿生産地であった
ため、アスベスト被害は深刻なものでした。
しかし、クボタの場合と異なり、泉南地区のほとんどの工場は
小規模であったため、被害を出してきた工場は現在ほとんど存在せ
ず、生産品を変えて現存している企業も被害者を救済する十分な
資力を持っていません。
今回の見学で、われわれはかつての石綿工場とその設備(当時
の原型を整えている工場はほとんどないと言われているが)を
見ることができ、また、処理に困って倉庫の中に入れられたまま
の石綿を見ることもできました。
被害者との懇談会では、被害者の一人一人がアスベストによる
被害を切々と訴えましたが、メディアでは伝わらない被害実態を見聞
したことはとても貴重な経験となりました。
アスベストによる被害の潜伏期間は、10年から40年であると言
われています。1930年代に、これからどんどん被害が出てくること
を予測しアスベストによる被害の状況を把握したにもかかわらず、
それをずっと放置してきた国を相手に、弁護士たちは訴訟を続けて
います。
訴訟活動を通じ、被害者救済が実現できることと、発展途上国や
、韓国ではほとんど知られていないアスベストの被害を、それら国
民が一日も早く認識することを祈るばかりです。
□■□JELFからのお知らせ □■□
□ 新61期 修習生企画 in 名古屋
8月30日(土)15:00〜17:00
泡瀬干潟「自然の権利」訴訟 について
講師:弁護士 御子柴(みこしば)慎 (岐阜県弁護士会)
於:名古屋E&J法律事務所 会議室
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